私が韓国へ初めて降り立ったのは24歳の時…
その時は、全く韓国語も分からず読めもしない状況で、ただ留学している友人へエステの教科書を届ける為だけに向かいました。
それが、私の人生で初めて1人で海外へ行く経験でした。
韓国へ行く理由が、ただ教科書を届ける。そんな理由の旅行者がいるでしょうか。笑
今ならEMSで送る選択をしたかもしれません。若い私は、無知で無謀で、恐怖心もなかったのでしょう。
しかし右も左も分からない国で、言語も分からず、不安がありながらも出会う韓国の方達は暖かく接してくれました。
日本にいても、どこか孤独を感じていた私でしたが、韓国の方達の心温かい側面に接し、心が満たされて行くようでした。
それが私の一番最初の韓国でした。
その後、韓国という国に興味が沸き、日本でも韓国の方達に会う機会が増え、徐々に韓国語の勉強をし始めました。
しかし、その時はまだまだ言語も伸びず、ハングルを読む事と少し話す事が出来る程度でした。
本気で勉強し始めるようになったのは2022年1月の事…
Upala Ginza(本店)に韓国の女性のお客様が来店された事がきっかけでした。
その方は日本語を全く話せなかったので、つたない韓国語で接客をしました。
しかし、伝えたい事の30%程度…
もしかしたら、自分が思っている30%も伝わっていなかったかもしれません。
その時に初めて『自分の言葉で思っている事を伝えたい』そう強く思ったのです。
何かを始めるきっかけは、『自分の中で強い意志が生まれた時』そう思います。
私のお店に、わざわざ韓国から来てくれた。
その気持ちがとても嬉しかったのです。
外国で不安な時に祖国の言葉を話してくれる人がいたら、どれだけ心強い事か…私が経験した温かさはそこにありました。
そして、間接的ですが私が初めて韓国へ降り立った時に優しく接してくれた方達への恩返しもしたかったのです。
そんなきっかけがあり、韓国に魅せられ言語を勉強し始めました。
言語が完璧でなくても、言葉には力があって、また自分の伝えたい気持ちが強ければ、相手は理解しようと耳を傾けてくれます。
それは日本人同士も同じ事。
過去政治的な面では、韓国と日本は友好的であったりなかったり、トップによって変化してきました。
ただ、人と人は国が違えどお互いをリスペクトして来たのではないでしょうか。
『今韓国が流行ってるから』
そうではありません。
今回展示している陶器作家様の何代も前の先代は、日本で陶器を学び韓国へ技術を広めたそうです。
そして、今回はその陶器に魅せられ、私が日本へ持って来ました。
流行りではなく、それは確実にお互いの国の伝統をリスペクトしている証拠だと、私は思います。
きっと私だけじゃない。
色々な業界で起こっているはずです。
反韓、反日そんな言葉が存在しますが、韓国も日本も良いところ、目を背けたるなるところは様々あります。
でも、私は温かい心の人達だけを見る目のみあれば良いと思っています。韓国人も日本人も同じです。
温かい心が表面上優しいだけが温かい訳ではないので、相手の事を思って行動出来るか。察する事が出来るか。それも重要です。
そうでない人に出会した時、自分の守りたい世界観がはっきりしていれば、そんな存在は目にもくれないでしょう。
私は、『韓国と日本を繋げたい』
私が魅せられた人の作る物を伝えたいのです。
韓国と日本の両方好きだからこそ
繋げたい。そう思ってDear..fを作りました。
Dear..fが架け橋になりますように
Dear..f